製造二課 係長
製造一課 係長
製造一課
製造二課
工場長
エバラ食品工業様は、“「こころ、はずむ、おいしさ。」の提供”を経営理念に、調味料食品の製造販売を手がけ、国内に3工場を有しています。今回は、設備保全DXアプリ「M2X」を導入いただいた、栃木工場の皆さまに、導入の背景や導入後の効果についてお話を伺いました。
(下記の所属及び役職は取材当時(2025年3月)時点のものです)製造本部 栃木工場 工場長 小竹 様栃木工場 製造一課 係長 山田 様栃木工場 製造二課 係長 瀧澤 様栃木工場 製造一課 中村 様栃木工場 製造二課 山中 様
点検時のチェックリストや日報などの「紙の業務」が多いことが課題でした。過去の日報やトラブル記録等の帳票を見返す場合にも、紙帳票をとじた大量のファイルから該当の記録を見つけなければならず、かなりの手間がかかっていました。また、日報の承認作業においては、担当者から各管理者の確認を経たのち、工場長の手に渡るため、承認までに2〜3日程度かかってしまうという課題がありました。当然ながら紙の帳票は増えていく一方で、紙での情報管理の継続は、これまで以上に手間がかかってしまうことが明らかでした。そこで、現場社員が業務端末として利用しているスマートフォンを活用できるDX化を本格的に検討し始めました。
紙帳票の検索や管理に大きな手間がかかり、情報の確認や共有が非効率・・・
検討の過程で複数の提案を受けましたが、ほとんどが自社の業務に合わせたカスタマイズが難しく、カスタマイズできる場合にもかなりの費用と時間を要するものばかりでした。
そのような中、M2Xの提案を受ける機会があり、M2Xの「シンプルでわかりやすい」「直感的に操作ができるユーザーインターフェース」という点に魅力を感じました。
他社製品は、PCに最適化されたユーザーインターフェースが多く、現場で使用するスマートフォンやタブレット端末では画面が見づらいといった不安があるものが少なくありませんでした。その点、M2Xはモバイルファーストなユーザーインターフェースになっていたので、「これなら現場でも使いやすく、紙からデジタルへと移行することができる」と思いました。
現場で使いやすいモバイルファースト設計と、シンプルで直感的な操作性が導入の決め手
M2Xを導入したことで、解像度の高い情報をより正確に共有できるようになりました。紙の場合は、文字が小さかったり、走り書きになってしまっていたりするケースもあり、情報を正確に把握できないことがあります。また、書き損じがあった場合も、容易に修正ができません。一方、M2Xの場合は、スマートフォンで選択形式の項目を多用しながら情報を登録できるため、紙よりも正確に情報を残すことができるようになりました。画像や動画を簡単に添付できるのも非常に便利です。トラブルが発生した際は、スマートフォンのカメラで写真や動画を撮影して添付することで、文字のみの履歴よりも正確に状況を伝えることや残すことができますからね。
もちろん、ペーパーレス化にも寄与しています。これまでは日報やチェックリストなどを紙で印刷していましたが、M2Xによって印刷不要となりました。紙の場合は、書き損じた際に別の紙に書き直す必要がありましたが、M2Xの場合にはスマートフォン上で簡単に修正できます。
日報やチェックリストなどの帳票を、PCやスマートフォンでどこにいてもすぐに確認できる点も便利です。紙の帳票をわざわざ確認しに行く、印刷する手間もなくなります。記載内容に不明点があっても、その帳票を誰が登録したかが明確なので、確認の手間が減って管理業務の効率化にもつながっています。
過去のトラブル記録を簡単に検索・共有できる点もメリットと感じています。トラブル記録にはコメントを記入できるため、部署内でコミュニケーションの履歴も残しながら、トラブルの経緯や詳細を確認することができます。また、他のラインで発生したトラブルも含めて検索・閲覧して、担当ラインの保全活動の改善に活かすといった取組みにも繋がっています。
また、少し異なる観点として、残業の抑制にも繋がっています。紙の帳票では、終業時刻ギリギリに共有を受ける場合もあり、上長が終業後に確認作業を行わなければなりません。その点、M2Xの場合は、リアルタイムに情報を共有でき、かつ、場所も問わないため、確認・承認作業を効率化することができています。
導入後のサポート体制にも大変満足しています。これまでも、粒度の大小を問わず様々な要望をさせていただいていますが、いつも当社の従来の業務フローを踏まえつつ、スピーディーかつ柔軟に対応いただいています。
スマートフォンから画像・動画を添付した報告が可能になり、情報共有の正確性が大きく向上
帳票の確認・承認作業も効率化され、管理業務の負担軽減
製造現場のDXを検討する場合、基幹システムとの連携やコストが膨らみやすいカスタマイズが必要となるケースが多く躊躇されているという方も少なくないかもしれません。
M2Xは、設備保全に特化した設計でありつつも、カスタマイズ性に富んでおり、現場が使いやすいユーザーインターフェースになっています。設備保全という領域から製造現場のDXをスモールスタートできるという点も魅力です。そういった意味で、製造現場のDX化を図る最初の一手として最適なのではないかと思います。